コラム:【Tumblr】アメリカのお母さんが開いた娘のための「ジャパニーズ・ティーパーティ」に関するコメントが話題に

今週、アメリカのお母さんが開いた、娘の誕生日のためにアレンジした「ジャパニーズ・ティーパーティ」が人種差別だとTumblrで炎上していたコメント欄に、日本人がコメントして鎮火させたことがオンラインニュースで話題になっています。

そもそもの経緯は、2012年に、雑誌「Parent’s Magazine」の中の特集、「子供の誕生日会のアイデア集」のなかで採り上げられていた日本風のお茶会(おそらく、ひなまつりなどとテーマのもとに?)というのを参考に、娘さんの誕生日会を開いたことをブログに書いたおかあさんがいます。

これを画像のリブログでよく知られるSNS、Tumblrに拾ってきて「これはダメだと子供達に教えろ」とコメントを入れたユーザーがいたようです。キモノ・ゲイシャ写真の件で最近日本でも話題になった「Cultural  appropriation」問題です。ここでマメですが、Tumblrはユーザ名.tumblr.comでその人のホームページを開けます。ただ今回発言主になり、記事タイトルにされていたginzersさんはページが開けません。Tumblrにも非公開設定があるためかなと…

Tumblrはコメントをスレッドにしたり、リブログ時にコメントを入れることで情報をカスケードしながら拡散していくので、このポストはあちこちに拡散されていったわけですが、「これは適切じゃない」「この人は差別主義者だ」というコメントが続いて炎上していきますが、そのうち「私は日本人ですが…」と介入したコメントが流れを変えて炎上が収束します。cheshireinthemiddleさんという方のようですが。

一応ログで見られるのはこれかな?

https://cheshireinthemiddle.tumblr.com/post/131407267302/ginzers-spoopy-roxxi-ginzers

ざっくりした発言の内容を示すと、

「私は日本人ですが、いまどき日本で文化を共有しちゃいけないなんていうのはレイシストだけだと思うよ。大半の日本人は、日本の文化を楽しんでもらおうとむしろ広める努力をしてるし着物を着て写真を撮ってもらったりしてほしいと思ってる。お土産だって、着物とか茶器とか、シーサーの置物とか定番。

それに日本のほとんどの文化は日本古来じゃなくて輸入文化との統合によって生まれてる。日本が外国からの影響を受け入れずに孤立していたとしたら、天ぷらも茶道も日本茶も歌舞伎も日本のパンも日本のカレーもJ-popもアニメもクルマも釣りの技術(!)も存在しなかったんだよ。

おそらくあなたが問題を感じる唯一の理由があるとしたら、この女の子が白人だってことで白人が着物を着るとタンブラにいるほかの白人全員をうんざりさせるのには十分だということ。つまりレイシストっていうのはあなたのことだ。」

みたいなことみたいです。(正確な翻訳ではありませんのであしからず)

 

ここからはわたしの意見ですが、3つに分けると、第一になぜこれがバズったのかしらということ、第二に文化の盗用をどう考えるか、第三にママお手製のジャパニーズティーパーティについてです。

まず1つ目はなぜこれがBUZZったのか。上のコメントへのノートが40万件ついているのでビューはかなりなものだと思う。リブログ先で確認したら、いまはニュースの出所は今日から2日前の8月3日で、しかもこのコメントのポストは2015年10月18日とあるんですね。わたしの検索力でちょっと出てこないんですが、いわゆるまとめ系ニュースというか、ネタを作る系のニュースでこのポストをニュースストーリーにしたてたということだと思う。2012年のブログを2015年にタンブラで話題にした件をいまブログメディアに書いているのだから、ニュースではないんだけれど、それがここまでニュースになるというが、やはりちょっと面白い。例えば私がみかけたのは「Bored Panda」っていうサイト。タイトルからして「たいくつパンダ」なんだからどっちかというと暇つぶしメディアですよね。Indy 100(Independent)にも掲載されているほか、8月2日時点でハフィントンでもコラムが出てるんだけれども、パンダの引用があるからパンダが先だと思う。(Tweetreachで9万ビューアーくらいだから変だなとおもってIndy 100のURLも見てみたら、219万ビューでした…。200万フォロワーいるからですね。大メディアってすごいですね。)前回芸者キモノのモデル写真を撮影した件が話題になったときは、やはりフォトグラファーがすこしバカなんじゃないかしらという論調だったと思うんですが、今回はおそらくこのtumblrのユーザーさんginzersがうっとうしいネガコメタイプだったので、そこのところを通りがかりの日本人が一等両断したということで「いい話」としてアメリカ人も語りやすくなったんだと思う。わたしもこのコメントはいいと思う。ただ、もうひとつ気になるのは、こういう意見がさらっとタンブラ上で頻繁に起こるかと言うことこと日本のことに関しては少ないんじゃないかなということも話題を面白くしたことなのかも(自分を説明できない日本人)。

 

2つ目がカルチャルアプリプロプリエーションについてですが、島国日本で「ガイジンはいいんだよ、なにをやってもいいんだよ」ということを言いがちです。そもそも日本では日本に住んでいる日本生まれでない人をガイジン扱いしたり、白人を特別あつかいしたりといろいろ問題があるわけですし。。それと、アメリカに住んでいるなかで偏見に苦しめられている人とは立場が違うのでそれぞれの人の意見は尊重したほうがいい。このケースはOKでもすべてがOKじゃないかもしれないところをきちんと読んで、見て判断していきたい。

 

3つ目は、ほぼオマケですがパーティの内容です。ハフポの上記の記事でも細かく書かれているし、たいへんほほえましいけれども、子供のパーティとはいえもしスタッフにもし着物を着る人がいれば、着物の前はどっちがいいか指示した人はいたのかなと思う(笑)。

そして最後の思ったのは、このブログを書いて子供達をよろこばせたおかあさんの読んでいたネタ元は雑誌だったということだ。もしかしたら雑誌は買わないでウェブの記事だけ読んだかもしれない。「ゲイシャ・フォトセッション」のことはネットにのってないから、雑誌で書いていたかもしれないし、おかあさんが考えたことかもしれない。結局ここまで独創性のあるビジュアルを作れたのも雑誌の情報だったのだから、発信側はどんなことになるのか…考えるべきだよね、ということでは、けっきょくメディアの問題になってきて、今年炎上したばかりのこちらも雑誌だったよね、と思い返すのでした。

 

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